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〜Sさん〜番外編
小ダヌキさん
小ダヌキ Part2
小ダヌキ Part3
小ダヌキ Part4
名古屋の方言

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イラスト 正式に言えば、この人は名古屋の出身ではない。
滋賀県から来たというSさん。
この人は、代理店でうちの製品を売ってくれているので、細かい打ち合わせはわたしが同行した。
Sさんの代理店は、中部圏内でそれなりの注文件数があったので、会社同士のお付き合いもほどほどにあり、 上司と名古屋を訪問した際によく立ち寄り、そのまま飲みに行くこともしばしば。
このSさん、本当におとぼけキャラなんです。
飲みにいくと、いつも話題はSさんの珍事件。
滋賀県に実家のあるSさんは、週末か週初めに滋賀方面の仕事があると、直行か直帰で現場をお願いすることもあるらしい。
とある週末。
Sさんの上司が、岐阜県にある現場に図面と資料を届けるようにお願いした。
その日の夕方、図面と資料を持ってSさんが会社を出た。
1時間半ほど立って、就業時間を少し過ぎた頃、事務の女性が黒板を見ると、そこには静岡県の現場名が書かれていた。
確かに、名前は良く似ていたが、名古屋からだと全く正反対になる。
あわてて上司が電話したが、当のSさんは電話に出ない。
30分ほど立って、Sさんから折り返し電話がかかってきた。
「どこの現場に行って来たんだ!?」
Sさんは、静岡県にある現場名を口にした。
「お前は、静岡に行ったのか!?」と聞かれ、初めて自分が言い間違いをしているのに気が付いたという。
それが判明するまで、事務所の中が騒然とし、誰もが慌てていた。
Sさんが、無事に岐阜の現場に行っていたことがわかり、ようやく事務所の中は安堵に包まれた。
ところが・・・
翌日の朝、電話が入る。
なんと!!!
Sさんは、岐阜県に無事に向かっていたが、ちょうど近くに同じような工事現場があり、間違ってその現場に資料を届けてしまったらしい。
その工事現場の方が、封筒の会社の連絡先とSさんの名刺を見て、丁寧に連絡を下さったのだ。
その日、手土産を持って、現場に図面と資料を取りにいき、前日に間に合わなかった資料を手に、 正式な現場への謝罪に行き、無駄に1日を過ごしたSさんだった。
よくクビにならないのが不思議になるくらいの人物でした。



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